二階堂雪（木の実ナナ）は警備会社からスーパーに派遣され、万引きなどを取り締まるベテランの保安員。そんな雪の元に、見習い保安員の塚本歩美（矢部美穂）が配属されてきた。雪は歩美を指導しながら一緒に巡回する。歩美がきて１週間ほど経ったある日。二人は少女たちが万引きしているのを発見、逃げだした少女たちを追う。その最中、歩美がかかってきた携帯電話に出たせいで、少女たちを取り逃がしてしまう。雪は歩美を厳しく注意し、素直に反省しているように見えた歩美だが、翌日から職場に出てこなくなる。心配した雪は歩美のアパートを訪ねるが、不在。連絡も取れないままになる。そんな雪のもとに歩美の母親だという塚本可奈子（坂口良子）が訪ねて来る。歩美から両親を早くに亡くし天涯孤独だと聞いていた雪は驚く。可奈子と歩美は別々に暮らしていて、親しい関係ではなかったようだが、可奈子も連絡が取れないので職場へ訪ねてきたのだった。数日後、雪は、警察に行ってきたという可奈子の話を聞いて愕然とする。数日前、廃屋で発見された身元不明の首吊り死体が歩美だったというのだ。廃屋の壁には「無縁仏にして葬ってほしい」という殴り書きがあり、歩美は何故か手にパールのネックレスを握りしめて死んでいたという。それからしばらくして、いつものようにスーパーで巡回していた雪は歩美の部屋で見かけたスナップ写真の女性・前川環（岩崎ひろみ）を見かける。雪は歩美と同居していた友人ではと声を掛けるが、環は否定した。何か隠しているのか･･･雪は怪訝に思う。その後、雪は可奈子から歩美の部屋に泥棒が入り、飾ってあった故郷・長野の大正池を撮った写真が盗まれたと聞く。歩美の死と何か関わりがあるのではないか…。そう感じた雪は、渋る可奈子と一緒に歩美の死をめぐる謎を調べ始める。