二階堂雪は警備会社からスーパーに派遣され、万引きやスリなどを取り締まるベテラン保安員。雪は以前見回りを担当していたスーパーに保安員として２年ぶりに戻る事になり、元刑事だという保安員・石渡とコンビを組むことになるのだが、石渡は雪に対し無愛想な態度な上、取り締まり方などでもことごとく対立する。ある日、雪は訪ねてきた刑事達から、以前、雪が万引き犯として補導した鹿取たまきが最近、自宅で殺されたと聞かされ驚く。そんな矢先、巡回していた雪は石渡が買い物をしている主婦らしき人物・鈴子を熱心に物陰から見ているのに気づく。雪に気付いた石渡は何故かその場をすぐ立ち去ってしまうが、雪が気になって鈴子を監視すると石渡の保安員としての勘が当たっていたのか雪は鈴子が万引きするのを目撃。鈴子を補導する。雪は鈴子には心のケアが必要だと考え、鈴子に友達になろうと提案。悩み事があったら相談に乗ると鈴子に促す。ところがそんな雪に鈴子は何故か「たまき殺し」に関心を寄せている素振りを見せるが、肝心の自分自身の悩みについては何も語らない。雪は鈴子が勤め先の形成外科の南条病院でも、夫の芝浦との仲でも問題を抱えているように感じ取る。そして、何より石渡が鈴子の事を気にかけている事を訝しがる。ところが、数日後、雪の元を訪ねてきた鈴子は、特に理由がある訳ではないが南条病院を辞めようか迷っていると雪に告白。鈴子の言動が不可解な雪は南条病院の医師である亮子や俊樹、夫の芝浦などに話を聞きに行くのだが…。そんな矢先、雪は南条病院の看護士だった礼奈が死んだと聞き…。