税務調査官・窓際太郎の事件簿21
大人気「税務調査官 窓際太郎の事件簿」シリーズの第21弾!
大人気「税務調査官 窓際太郎の事件簿」シリーズの第21弾!
ある日、太郎は森村に呼び出され、国税局をやめてくれと言われる。驚く太郎に森村は、天下りを繰り返し、今は仙台で悠々自適の生活を送っているという国交省の元事務次官・菱川三夫を調べるように命じる。菱川は失業者救済センターというボランティア団体を立ち上げ、わざわざ東京から失業者たちを仙台に連れて行き、建設現場で働かせているという。しかしその実態は掴めていないというのだ。また、菱川の周辺を調べていた宮城日報の記者・足立昭信が何者かに殺されていた。菱川と民自党の大物代議士・滝沢洋介の癒着の噂もあった。太郎が菱川の失業者救済センターと接触するために派遣村に潜り込むには国税局を辞めるしかなかった。 早速行動を開始した太郎はリストラされた男たちが集まる公園で、国交省にいたという石塚幹夫と元商社マンだという伊藤寛人と知り合う。石塚には入院中の妻・栄子と結婚を控えた娘・真理がいたが、妻の療養費がかさんだため、国交省を辞めて退職金を得るしかなかったという。石塚の事情に同情する太郎だったが、石塚と菱川が話をしているところを目撃してしまう。