税務調査官・窓際太郎の事件簿20
沖縄の地で太郎が大物政治家たちの巨悪を暴く。その裏にある失踪したアイドルの悲しい秘密。
沖縄の地で太郎が大物政治家たちの巨悪を暴く。その裏にある失踪したアイドルの悲しい秘密。
世田谷区南税務署の窓辺太郎(小林稔侍)は「窓際」と呼ばれている。もともとは国税局の査察課長という要職にあったのだが、ある事件の捜査中に部下を死なせてしまい、その責任を問われてヒラの税務署員に大左遷されたのだった。しかし、太郎にはもうひとつの顔があった。難事件があれば、国税局査察部長・森村(北村総一朗)の命を受けて悪を懲らす影の税務調査官なのだ。 ある日、太郎は森村に呼び出される。森村は、沖縄出身の民自党の大物議員・与那嶺清造(鹿内孝)を調べてほしいと切り出す。沖縄で進んでいる「沖縄ITアイランド計画」に絡んで、利権獲得のために動いているというのだ。政権が交代し、公共事業の凍結を推し進める中、かつて与党で大臣まで務めた与那嶺の不正を明らかにすればより一層政策が進みやすくなる、と力説する森村。歴史が変わる瞬間に立ち会える、という森村の言葉に心を動かされた太郎は、沖縄に向かう。 沖縄にやってきた太郎は、殺人事件と絡んで警察に追われている人気アイドル・島袋由紀(黒川芽以)と会う。以前世田谷区南税務署で一日税務署長を務めた由紀と太郎は知り合いだったのだ。自分は無実だと戸惑っている由紀を、太郎は薫(麻生祐未)の助けを借りて実家に送り届ける。由紀の実家で由紀の母親・博子(石野真子)と祖父・建興(中村敦夫)と会った太郎は、そこで与那嶺の名前を聞くことになる…。