税務調査官・窓際太郎の事件簿12
小林稔侍主演、大人気「窓際太郎シリーズ」第12弾!
小林稔侍主演、大人気「窓際太郎シリーズ」第12弾!
東京国税局のエリートから一税務署員へ、不正を追求するため半ば望んで左遷された硬骨漢・窓辺太郎が、社員の不審死から端を発した大手商社の不正経理疑惑を追及する。 世田谷南税務署の税務署員・窓辺太郎は「窓際」と呼ばれている。もともとは国税局の査察課長と言う要職にあったのだが、ある事件の捜査中に部下を死なせ、その責任を問われてヒラの税務署員に大左遷されたのだった。しかし、太郎にはもう一つの顔があった。難事件があれば、査察部長・森村の命を受けて悪を懲らす陰の税務捜査官なのだ。ある日、太郎は貿易会社の社長・馬場と税金の話をするため、馬場貿易という会社に出かけた。話を済ませて税務署に帰った太郎は自分宛に一通の手紙が届いていたことに気づく。誤って島崎のデスクの上に置かれ、3日間放置されていたのだ。差出人は太郎が国税局の査察官だと知っていた。3日後、会って相談したい、4時に新宿の喫茶店で待つと書かれていた。すでに当日の5時をまわっている。文面にただならぬものを感じた太郎は急ぎ新宿に向かう。指定の時間に遅れること2時間、太郎は喫茶店の入っているビルに着いた。入ろうとした太郎は手紙の主・松永がビルから飛び降りたことを知る。現場にはただ者とは思えない男たちの姿があった。松永は花菱物産の経理課長だった。花菱といえば、太郎が国税時代に内偵したことがある。だが、国税側の情報が漏れたために内偵を打ち切らざるをえなかった…。