税務調査官・窓際太郎の事件簿10
東京国税局のエリートから一税務署員へ、不正を追求するため半ば望んで左遷された硬骨漢・窓辺太郎が、国会議員の不正な金の流れを暴く。
東京国税局のエリートから一税務署員へ、不正を追求するため半ば望んで左遷された硬骨漢・窓辺太郎が、国会議員の不正な金の流れを暴く。
元エリート国税局調査官・窓辺太郎は、部下の殉職が原因で現在の世田谷南税務署に左遷となり、“窓際くん”と呼ばれている。しかし、それは表向きで実は有能な税務署員。ある日、京都の造り酒屋の社長・坂口が自殺した。大物代議士・柿崎の後援会長を務める坂口は、柿崎をマークする京都国税局から選挙がらみで過酷な追及を受けていたという。京都国税局の査察部長・早川は、太郎が国税局の研修を受けた若き日に、太郎に少なからぬ感銘を与えた人物だった。自殺を疑問視する森村の指示で京都の税務署に研修と称して出向いた太郎は、早川の娘・聡美と調査を始めるが、その後、早川も自殺。早川の自殺の原因が柿崎にあると睨む太郎は、ある企業から柿崎に多額の金が流れていると気付く。一方、東京では森村と薫が謎の男達に脅されるという事件が起きていた…。