税務調査官・窓際太郎の事件簿9
東京国税局のエリートから一税務署員へ、不正を追求するため半ば望んで左遷された硬骨漢・窓辺太郎が、昔の親友が絡んだ横領事件を暴く。
東京国税局のエリートから一税務署員へ、不正を追求するため半ば望んで左遷された硬骨漢・窓辺太郎が、昔の親友が絡んだ横領事件を暴く。
元エリート国税局調査官・窓辺太郎は、部下の殉職が原因で現在の世田谷南税務署に左遷となり、“窓際くん”と呼ばれている。しかし、それは表向きで実は有能な税務署員。ある日、福岡の建設会社社長・金子が殺害され、太郎は森村から調査を依頼される。しかし、福岡国税局には太郎に強いライバル心を抱く大学時代の友人・梶田がいるため、太郎はそれを固辞。翌日、梶田の部下で友人の内村が、病気で余命短い妻・早苗を伴い太郎を訪ねる。早苗は太郎、梶田と大学時代からの知り合いだ。太郎と早苗は回想に浸りながら1日一緒に過ごす。1ヶ月後、東京地検特捜部・広田が太郎を訪問。広田は福岡を地盤とする大物代議士・赤松と、大手ゼネコン・大黒建設との癒着を捜査していたが、金子が殺害された時点で査察は中止、梶田が買収されている可能性があると告げる。さらに、内村が金子を殺害した容疑者として逮捕された。薫を伴い福岡へ向かった太郎は、独自の調査を開始する。