税務調査官・窓際太郎の事件簿5
東京国税局のエリートから市井の一税務署員へ、不正を追求するため半ば望んで左遷された硬骨漢・窓辺太郎が、警官自殺に隠された警察の不正を暴く。
東京国税局のエリートから市井の一税務署員へ、不正を追求するため半ば望んで左遷された硬骨漢・窓辺太郎が、警官自殺に隠された警察の不正を暴く。
元エリート国税局調査官・窓辺太郎は、ある事件が原因で現在の世田谷南税務署に左遷となり、“窓際くん”と呼ばれている。しかし、それは表向きで実は有能な税務署員。ある日、窓辺は元上司・森村の依頼で、薫と共に函館国税局へ派遣される。実は薫の友人で婦人警官の夏美の父親・函館東警察署経理課長の依田が自殺、その直後に函館国税局が内密に調査に入っている事が判明し、窓辺は調査を命じられたのだ。資料整理をする中で、窓辺と薫は函館東署と、その幹部の天下り先・城北産業との癒着の疑惑を抱く。また、2年前に地検特捜部が城北産業を脱税容疑で捜査していたにも拘らず、不正が暴かれていない事にも窓辺は不審なものを感じる。そして捜査の指揮をとった元特捜部検事・折井、そして当時の東署署長・増山を訪ね探りを入れる。はっきりとした確証を得られなかった太郎と薫は、東署の調査を行った函館国税局支部長・佐々木を攻める作戦をとるが…。