松本清張特別企画「寒流」
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椎名桔平主演。エリート行員の不倫の恋が上司の嫉妬を生み運命が転がる!一体誰が悪で誰が善なのか?幻の名作の意外な結末とは?!
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椎名桔平主演。エリート行員の不倫の恋が上司の嫉妬を生み運命が転がる!一体誰が悪で誰が善なのか?幻の名作の意外な結末とは?!
松本清張の短編小説集「黒い画集」に所収されている短編小説「寒流」。過去にも映画化・ドラマ化されているこの名作を松本清張の没後20年を機に再び映像化。椎名桔平が主人公・沖野一郎を熱演する! 椎名演じる沖野と料亭の女将・奈美(芦名星)、沖野が勤める銀行の常務・桑山(石黒賢)の3人が物語の中心となるが、彼ら以外にも有森也実、中尾彬、笹野高史ら名優たちがそれぞれクセのある人物を演じる。男女の愛憎、権力闘争、金、家族、そして嘘。ふとした出会い、ふとした行動が人生を狂わせる契機となる。 誰が正義で誰が悪なのか・・・ラストシーンまでわからない! 【ストーリー】 新都銀行池袋支店の新支店長・沖野一郎(椎名桔平)はあいさつ回りで料亭の女将・奈美(芦名星)と知り合う。奈美は30そこそこながら立派な経営者で絶世の美女。おまけに未亡人だ。沖野はひと目で心を奪われる。奈美の期待に応えるべく、沖野は料亭増築に必要な融資をゴリ押しする。そして彼女の元に足しげく通い、次第に距離を縮めていく。奈美との不倫関係が進展していく一方で、妻・蓉子(有森也実)との関係は冷え切っていた。蓉子の父親からは早く子どもを作れと矢のように催促されているが、日頃からの激務でそれもままならない。この状況には蓉子も心身ともに疲れていた。そんな家庭内のいざこざを振り払うように沖野はさらに奈美にのめり込んでいく。 ある日、沖野のもとに桑山(石黒賢)がやってきた。桑山は沖野と大学の同期だが新都銀行の常務。出世のために頭取の娘婿になりながらも女性の影が絶えず、沖野も幾度となく後処理に借り出されていた。そんな折、奈美が融資の相談に来たと報告が。桑山が彼女に興味を示したため、沖野は仕方なく奈美に桑山を引き合わせる。数日後、再び沖野のもとにやってきた桑山は奈美と3人で熱海へドライブに行こうともちかける。翌日、熱海の高級旅館にやってきた桑山は沖野の目の前で公然と奈美を口説き・・・。 それ以来、奈美は沖野の電話に出ず会うことも出来ない。そんな沖野に追い討ちをかけるように不幸が続く。妻・蓉子が救急車で運ばれ、自らも群馬の支店への異動辞令が出たのだ。異動は明らかに桑山による左遷だ。失意のどん底で沖野は伊牟田(笹野高史)という探偵や群馬で知り合った総会屋・福光(中尾彬)の手を借りて、桑山と奈美への復讐を誓う。