弁護士猪狩文助3「悪の扉」
“法廷荒らし”の異名をとる破天荒な弁護士・猪狩文助が、法律の裏に隠された真実を暴く!
“法廷荒らし”の異名をとる破天荒な弁護士・猪狩文助が、法律の裏に隠された真実を暴く!
夏目理恵子は“法廷荒らし”の異名を持つ猪狩文助の下で働く新人弁護士。猪狩は現在、証券マン・古橋の勧めで買った株で損害を受けた森本久雄・美津子夫婦の弁護を担当中だ。初公判の翌日、古橋が金を奪われ殺害された。警察は彼と会う約束をしていた久雄を逮捕。久雄の部屋から盗まれたのと同額の金と、血痕のついたズボンが発見されたのだ。離婚調停中の妻・美津子によると、久雄は古橋から損害賠償の件で和解を求められていたという。猪狩は美津子の依頼で、久雄の弁護を引き受けることに。初公判で久雄は犯行を全面否認した。理恵子は事件直前に古橋に金を渡した建築会社社長・三上に聞き込み調査を行う。すると、三上も古橋の勧めで買った株で損害を受けていた。第二回公判、猪狩は古橋の上司・糸井の証人尋問を行う。実は、古橋の婚約者・慶子と糸井は不倫関係にあった。猪狩は自暴自棄になった古橋が久雄との取引の裏事情を公にされることを恐れ、古橋を殺害しようとしたのではと追及。が、糸井はホテルに向かう途中に交通事故を起こし、事件現場にはいなかったと反論する。そんな中、理恵子はレストランオーナー・永瀬と知り合い、胸をときめかせていた。