弁護士猪狩文助1「時の剣」
“法廷荒らし”の異名をとる破天荒な弁護士・猪狩文助が、法律の裏に隠された真実を暴く!
“法廷荒らし”の異名をとる破天荒な弁護士・猪狩文助が、法律の裏に隠された真実を暴く!
「法律で人を救いたい」と意欲に燃える新米弁護士・夏目理恵子は、先輩弁護士の典子に勧められ、猪狩文助の下で働くこととなる。法廷荒らしとの異名をとる猪狩だったが、凄腕弁護士のイメージとは程遠い、無精髭を蓄えたむさ苦しい姿に理恵子は唖然とする。さらに時効3ヶ月前に逮捕された被疑者・永井の弁護でも、その型破りな振る舞いに驚かされる事となる。元ホステスの主婦・景子に対する暴行致死・殺人に問われる永井は、事件発生当時の任意での取調べの際に容疑を否認、また恋人・伊都子にも無実を訴えていた。しかし面会では弁護を担当する猪狩らに心を開かず、黙秘を続けていた。猪狩は常識を逸脱した弁護で検察の論理を揺るがすものの、決定的な無実の証明には至らず、理恵子を焦らせる。そんな時、永井の父親も冤罪が原因で自殺していた事実が判明、永井の弁護士に対する不信感の原因が解き明かされる。