山村美紗サスペンス 名探偵キャサリン12「坂本龍馬殺人事件」
坂本龍馬にまつわる殺人事件に、素人探偵・キャサリンが挑む
坂本龍馬にまつわる殺人事件に、素人探偵・キャサリンが挑む
希麻倫子(通称キャサリン)は社長令嬢でありながら、京都で活躍する女性カメラマン。ある日、坂本龍馬にまつわる撮影を依頼された倫子は、土佐料理を出す高級料亭「まつ幸」を訪ねる。女将の実和子、その夫で弁護士をしている松永とは旧知の間柄なので取材は無事にすんだが、1年前から経営管理を担当する希恵は口うるさく、実和子とは上手くいっていない様子。その翌朝、「まつ幸」の離れで松永の惨殺死体が見つかる。狩矢警部によると、身内関係者の実和子と希恵には完璧なアリバイがあり、そのアリバイを証明しているのは倫子が最近、知り合った小料理屋を営む柳井だという。そんな中、倫子は松永の通夜に赴くが、その席には何と松永が生前、浮気をしたことのあるまどかも出席しており、実和子とまどかは一触即発の雰囲気に。だが、そのまどかが首を絞められ殺されているのが発見され、犯行現場に落ちていたライターから柳井が容疑者として取り調べを受ける。その頃、倫子は松永の周りで複雑に絡み合う人間関係を中心に調査に乗り出していた。