山村美紗サスペンス 名探偵キャサリン11「殺人のイリュージョン」
マジックを舞台にした連続殺人事件に、素人探偵・キャサリンが挑む!
マジックを舞台にした連続殺人事件に、素人探偵・キャサリンが挑む!
希麻倫子(通称キャサリン)は社長令嬢でありながら、京都で活躍する女性カメラマン。ある日倫子が雑誌の依頼で、アメリカ帰りの二枚目魔術師・加納剣悟が率いる魔術団「スペース・サーカス」の公演を撮影取材に訪れる。剣悟の華麗なイリュージョンに魅了されている最中、剣悟のパートナーである由麻が突然死亡。捜査の結果、由麻が楽屋で飲んでいたペットボトルから毒が検出され、青酸化合物による中毒死だと判明。警察では、剣悟のアシスタントで、元医者の岡田と由麻に好意を寄せていた遠藤を取り調べるのだが、有力な証拠は出ない。そんな折、倫子の助手の三郎が京都郊外で由麻にそっくりの女性を見かけた。倫子は由麻が双子だったのではと推理するが、戸籍を調べた狩矢は一人娘だったと断言。しかし、倫子が由麻の過去を調べると、由麻の双子の姉妹・野沢良江の存在が判明。早速、倫子はその事で剣悟を訪問。剣悟は素直に由麻が双子で、良江が由麻の裏方に徹していた為、皆に隠していた事を認める。そんな中、由麻殺害を告白した遠藤が死体で発見され、警察は犯行を苦にした自殺と断定。しかし、倫子はまだ全ての謎は解明していないと、由麻が飲んだ毒薬の出所を調べ直す。