浅見光彦シリーズ27「斎王の葬列」
伝説の地・滋賀土山連続殺人・・・皇女・斎王の祟り!?封印された34年前の衝撃の真相に名探偵光彦が迫る
伝説の地・滋賀土山連続殺人・・・皇女・斎王の祟り!?封印された34年前の衝撃の真相に名探偵光彦が迫る
斎王の群行が立ち寄ったと言われている場所のひとつに、垂水頓宮がある。その、頓宮の跡地と言われている場所を、地元の人々は御古址の森と崇め、そこを踏み荒らすものには祟があると言われていた。 34年前に、御古址の森で野本末治が、倒れた鳥居に押しつぶされ遺体となって発見された。その傍らには、神事の折に人の代りや、憎しみや呪いの象徴として使われたという青銅製の人形代があったことから、「盗掘した祟りだ」との噂が達が、「殺されたのだ」と叫び訴えた妻・恵子が変死体で発見され、その傍らには激しい筆で「怨」と書かれた和紙が置かれていた。 34年後、ここから物語が始まる。