浅見光彦シリーズ18「内田康夫第100作記念 華の下にて」
内田康夫原作・浅見光彦シリーズ第18弾!京都を舞台に、生け花の家元一家を巻き込む殺人事件に光彦が挑む。
内田康夫原作・浅見光彦シリーズ第18弾!京都を舞台に、生け花の家元一家を巻き込む殺人事件に光彦が挑む。
京都の稚児が池近くの川で、高田(吉田朝)という東京のルポライターの絞殺死体が見つかった。別の場所で殺されて橋から投げ捨てられたもののようだった。一方、京都で500年も続くという丹正流生け花の家元・忠慶(神山繁)の自宅では一族門人が一堂に会していた。忠慶は丹正流が主催する「現代生け花作家展」の最終日に行われるパーティーの席で次期家元を発表すると宣言した。ところが忠慶の妻・真実子(草笛光子)がそれに反対する。丹正流の次の家元を巡っては血のつながりもからんで、様々な思惑が渦巻いていた。東京では浅見光彦(沢村一樹)が、旧知だった高田が京都で殺されたことを新聞記事で知る。母の雪江(加藤治子)が「現代生け花作家展」を京都まで見に行くつもりだったが、都合が悪くなり、代わりに光彦に行かないかと持ちかけた。高田の死に不審を感じていた光彦にとって、京都行きは渡りに船だった。京都に着いた光彦は「現代生け花作家展」の会場を訪れる。会場には刑事の姿が目についた。弟子達を従えて現れた忠慶に向かって、牧原良毅(山本學)という初老の男が、家元制度を廃止するよう求め、騒ぎになった。丹正流には何かとトラブルの種があるようだ。高田の死体が発見された稚児ヶ池を訪れた光彦は、そこで生け花展の会場にいた刑事と出会う。刑事は山科署の平山(遠山俊也)と名のり、死んだ高田のポケットに生け花展のパンフレットが入っていたこと、死ぬ前に「生け花展で面白いことが起こる」と言い残していたことを光彦に明かす。高田は、事件記事が専門のライターで生け花に興味を持つような男ではない。光彦は、丹正流の家元家には何か事情があると感じ取った。