浅見光彦シリーズ10「隠岐伝説殺人事件」
素人探偵・浅見光彦が連続殺人事件を推理・解決する!
素人探偵・浅見光彦が連続殺人事件を推理・解決する!
日本海に浮かぶ隠岐島で後鳥羽上皇の遺跡調査が行われる事になった。ルポライターの光彦も随行記を書くため発掘団に参加、隠岐を訪れる。ところが、島には後鳥羽上皇の祟りが伝えられ、数ヶ月前に村の若者が小さな池で溺死する事故が起きていた。そして発掘団が到着した翌朝、発掘に猛反対していた老人・小野が海から溺死体で浮かび上がる。若者も小野も笑い顔のまま死ぬという奇妙な共通点があった。後日、遺跡の盗掘を企てた発掘団の責任者である教授もまた、笑い顔の変死体で発見される。死因は毒物と考えられるものの、体内から毒の検出は出来ず、事件は難解を極めた。そんな時、光彦は隠岐に源氏絵巻の調査に訪れた研究生・貴恵から、事件の夜に同行者の大学教授・白倉が深夜1人で出掛けていった事を聞き、調査に乗り出す。