浅見光彦シリーズ7「風葬の城」
素人探偵・浅見光彦が連続殺人事件を推理・解決する
素人探偵・浅見光彦が連続殺人事件を推理・解決する
光彦はルポライターの仕事で会津市を訪れ、漆器工房を見学中に塗り職人の平野浩司が突然死するのを目撃する。浩司は検死解剖の結果、カプセルに混入された毒物で中毒死した事が判明する。光彦は、浩司が息子の洋一から貰ったビタミン剤と言うカプセルを服用していた事を知り、疑惑を抱き始める。東京で歯科技工士として働く洋一は、父親の通夜に訪れるため、車で帰省したまま行方不明となっていたのだ。 光彦は、洋一の幼なじみの理紗、洋一が勤務する病院の御曹司・継仁と共に洋一の行方を探し始める。すると、ダム湖付近で洋一が借りたと思われるレンタカーを発見。捜査の結果、湖から洋一の水死体も浮かび上がる。警察は父親を殺害した洋一が自責の念にかられ自殺したものと考える。 が、光彦は洋一の死に不審を抱き、独自に調査を進め、洋一の昔の恋人・芳枝から、洋一が歯科医院を開業する予定だった事を聞き、資金の入手先に疑問を抱く。さらに洋一は芳枝にある伝言を残していた事を知る。