浅見光彦シリーズ3「隅田川殺人事件」
素人探偵・浅見光彦が花嫁失踪の謎を推理し解決する!
素人探偵・浅見光彦が花嫁失踪の謎を推理し解決する!
浅見光彦は母・雪江、兄で警視庁刑事局長・陽一郎と共に知人・池沢の結婚式に出向いた。ところが、水上バスで式場に向かう途中で花嫁・隆子が忽然と姿を消してしまう。 翌日、光彦は池沢の姪・美保子と水上バスに乗り、隆子の足跡を追うが、何の手掛かりも発見できなかった。また周囲の話では、隆子に蒸発する理由はなく、謎は深まるばかり。そんなある日、隅田川の支流で女性の水死体が見つかった。この女性の口からは池沢がオーナーを務めていたヨットハーバーのバッジが発見される。一方、光彦は解決の糸口を探すため、隆子の上司・安藤に接近した。安藤は重い口を開くと「自分と隆子は2年前に関係があり、池沢もそれを知っていた」と告白した。数日後、水死体の身元が判明。それは派遣社員として働いていた佐々木という女性で、彼女は隆子が乗船した日に、水上バスに派遣されていた事も分かった。さらに数日後、刺殺された隆子が川べりに打ち上げられた。凶器はE・Iとイニシャルが入った池沢のナイフで、警察は2つの殺人事件の犯人が池沢だと確信し、逮捕に踏み切った。