浅見光彦シリーズ1「高千穂伝説殺人事件」
素人探偵・浅見光彦が日本全国で起こる難事件を明晰な推理で解決する!
素人探偵・浅見光彦が日本全国で起こる難事件を明晰な推理で解決する!
ルポライター・浅見光彦は33歳で独身。本職以外に探偵としても活躍している。ある日、その浅見が美人バイオリニスト・本沢千恵子と見合いをした。光彦は彼女に魅了されるが、この出会いが光彦をある事件に引き込んでいく。まず数日後、千恵子の父・誠一が姿を消した。千恵子は誠一が失踪の直前に「高千穂町の町議自殺」の新聞記事を熱心に読んでいたことを思い出す。書斎の留守番電話には男の声で高千穂の地名が入った伝言が残されていた。更にその後、誠一の部下と名乗ってメッセージを聞き出そうとした三上という男が高千穂で変死を遂げた。誠一の事件への関与を案じ、高千穂に向かう光彦と千恵子。そんな中、誠一の捜索を続ける2人は偶然、安在刑事と知り合う。協力して調査を進める内に、一連の事件は終戦時の阿片隠匿伝説に関わっている事が判明。その伝説とは当時、敗戦を認めたくない若手将校の再決起資金として陸軍の新田原基地に大量の阿片を隠したというものであった。元々旧日本軍の宣撫用のもので、今なら数千億円の価値があるという…。