財務捜査官 雨宮瑠璃子1
元銀行員の財務捜査官・雨宮瑠璃子が、古巣の銀行で起きたOL殺人事件と3億円横領事件の謎を追う。
元銀行員の財務捜査官・雨宮瑠璃子が、古巣の銀行で起きたOL殺人事件と3億円横領事件の謎を追う。
警視庁捜査一課の刑事・村上徳郎は、ヤミ金融会社社長殺しの犯人を追っていた。村上は、市川史恵という女性から、事件を目撃していたとの連絡を受ける。身柄を保護するため、村上は彼女のマンションへ向かう。 その史恵の部屋を社長殺しの犯人らしき男が探し当てていた。そこに到着した村上は犯人を追うが、取り逃がす。史恵も姿を消してしまった。村上は上司の下田敏夫係長に叱責され、捜査から外される。一方、雨宮瑠璃子は清和銀行の融資係に勤める地味な独身OL。銀行でのポジションも微妙になってくる年齢だ。後輩の桐野美佐子に昇進で先を越された。瑠璃子は一念発起、警察の財務捜査官の試験を受け、採用される。瑠璃子が配属された財務捜査センターは、捜査二課に協力して、犯罪に関連する帳簿などを調べるスペシャリストの集団。上司の藤堂房雄室長はじめ精鋭ぞろいだ。瑠璃子と同じく、銀行や企業からの転職組もいる。瑠璃子は着任早々、粉飾決算の強制捜査に同行し裏帳簿を発見、幸先のいいスタートを切る。数日後、清和銀行で瑠璃子の後輩だった桐野美佐子が、マンションから転落死した。自殺かと思われたが、不審な点も多い。瑠璃子は、捜査を担当する村上と共に清和銀行へ向かう。