気は強いが人情に厚いベテランバスガイド・桜庭さやか(萬田久子)と、イケメンなのにヘタレの年下運転手・富田林太郎(葛山信吾)。今回のバスツアーは、3泊4日の新潟県佐渡を巡る婚活ツアー。添乗員は、2人の天敵とも言える牧野安男(渡辺いっけい）。そして、ツアーを依頼した結婚情報サービスの社員・丸山(小宮孝泰)という牧野に輪を賭けたように口うるさい担当者が同行することになった。参加者は、20代～50代の男女と幅広く、職業もバラバラ。出発から堅苦しい雰囲気の車中だったが、さやかの名調子に緊張していた乗客たちにも笑顔が浮かぶようになり、佐渡のホテルに到着した。夕食の会場では、男女が向かい合って座り、10分ごとに移動していくというお見合いパーティーが開かれた。さやかの目には、まるで回転寿司のように見え少し滑稽でもあった。パーティー終了後丸山は、さやか・牧野・富田林を集め反省会を開いた。参加者全員から取ったアンケートから、男性会員が選んだ女性人気ランキングを出したところ、第1位・OLの津久井玲子(三津谷葉子)、第2位・バツイチの篠崎圭子(田中美里)、そして、第3位にナントさやかがランキングされていて丸山は困っていたのだ。ところが、翌朝出発時刻になっても玲子が現れず、やむなく2日目の観光をスタートさせたさやかたちだったが、途中で佐渡東署の今治警部補(赤塚真人)と部下の本間刑事(西興一朗)が来て、玲子が遺体で発見されたと知らされた。参加している皆に事情聴取すると、玲子は男性参加者6、7人や添乗員の牧野に“東京に戻ったら内緒で個人的に会って欲しい”と誘いをかけていたことが判明した。何故！？ そして、玲子殺害に使われたレンチには、バス工具用とシールが張ってあり、富田林が整備に使用しているものだった。今治は全員の指紋を採らせて欲しいと頼み採取したところ、なんと牧野の指紋が一致し警察に連行されてしまった。戸惑うさやかたち…ツアーは予定通りやり遂げなければならない。警察に押しかけ、半ば強引に牧野に面会したさやかは、事件とは関係ないしレンチにも触った覚えが無いという牧野を助けたいが、証明するものや証言してくれる人もない状態だった。富田林の工具をどうやって持ち出したのか？どうやって牧野の指紋を付けたのか？考えていくうちに富田林は、昨日のホテル到着時、圭子が落としたハンカチを拾い追いかけた時だけバスを離れたことや、戻った時最後にバスを降りた水嶋(合田雅吏)がトランクからバッグを出していたことなどを思い出した。そんな時、東京から墨田西署の須貝（高杉亘）と警視庁捜査一課の大石（小林高鹿）が、水嶋に聞きたいことがあると訪ねてきた。3日前、都内で起きた女性弁護士が殺害された事件に関係があるらしい。だが、翌日さらなる悲劇が起こってしまう…。