法廷サスペンス3「量刑」
夏樹静子原作~量刑~「母娘ひき逃げ事件の量刑合議中に裁判官の娘誘拐!!判決を左右する犯人の要求…事件の裏に驚愕の事実が!!
夏樹静子原作~量刑~「母娘ひき逃げ事件の量刑合議中に裁判官の娘誘拐!!判決を左右する犯人の要求…事件の裏に驚愕の事実が!!
東京地裁の裁判長を努める神谷正義は仕事一筋という生真面目な男で、妻に先立たれ現在はひとり娘の真理と暮らしている。心中では娘思いの父親であるが、真理からは「挨拶の出来ない人」と言われるほど日々の父娘間での会話は疎遠になりがちだ。 そんな神谷が今、東京地裁で担当として扱っているのはOLの上村岬が起した母子轢き逃げ殺人事件だが、この事件は単純な轢き逃げによる殺人事件ではなかった。事件は犯人。上村岬が仕事で荷物を運送中に母子を轢き、その後まだ息のあった母子二人を犯行の発覚を恐れて殺害するという極めて残忍な事件だった。