検察官沢木穂乃歌2「悪の断層」
金を貸してくれ!父娘を不幸に陥れた金融の罠…殺人事件に隠された意外な真相!正義をかけて検事が巨悪に挑む!
金を貸してくれ!父娘を不幸に陥れた金融の罠…殺人事件に隠された意外な真相!正義をかけて検事が巨悪に挑む!
消費者金融会社社員の杉本が白昼の競馬場で殺された。杉本は普段から女性関係やギャンブルでのトラブルは数知れず、借金の取立てでもそ強引さでもめ事ばかり。しかし、社長の神山は直接の心当たりはないという。警察は杉本に恨みをもっている人間を洗い出すが全員にアリバイがあった。行き詰まりかけた捜査に、検察官の沢木穂乃歌が協力をすることになった。穂乃歌は杉本の会社からの借金が原因で倒産のすえ病に倒れ、揚句に自殺に追い込まれた原島の周辺を探る。原島の妻も夫の看病疲れで病死していた。原島の娘・恭子は5年前の一家の不幸を封印するように穂乃歌の聴取を拒否。やがて穂乃歌は原島が経営していた会社の倒産の原因を突き止めた。順風満帆だった会社経営に目をつけた取引先の銀行がある日、原島にビル購入を持ちかけた。その銀行の担当は恭子のフィアンセ・石塚だった。初めは全く耳を貸さなかった原島が、恭子の説得で石塚の話を受ける決断をした。ビル購入資金は銀行が融資するという条件だったがこれが土壇場で崩れ、原島は仕方なくサラ金に手を出した。銀行の突然の裏切りに原島と恭子は激怒するが石塚は社の方針が変ったというだけ。恭子とは破談になり石塚は別れも告げず転勤していったという。石塚の真意は…。