新春ドラマスペシャル「青春の門-筑豊篇-」
この番組は終了しました
炭坑町・筑豊をを舞台に混沌とした戦後を逞しく生きる大人たちと一人の少年の成長を瑞々しく描く。
この番組は終了しました
炭坑町・筑豊をを舞台に混沌とした戦後を逞しく生きる大人たちと一人の少年の成長を瑞々しく描く。
【前編】2012年1月4日(水)19:00~20:54放送 昭和14年。当時、石炭は唯一の国産エネルギーだったことから、日本有数の石炭の産地、九州・筑豊炭坑は空前の賑わいをみせていた。その一つ五峯炭坑の頭領・重蔵(豊川悦司)は義侠心と行動力に富む男の中の男、武勇伝は数知れず、鉱夫たちのヒーローとも言える存在だった。死別した前妻との子供・信介(渡邉奏人)を男手ひとつで育てる重蔵だったが、ある日、カフェーの売れっ子女給・タエ(鈴木京香)を見初める。タエは借金を返すため地元の新興ヤクザ・竜五郎(岸谷五朗)の息のかかるその店で働いていた。重蔵はタエを身請けしようと決意する。信介を背負ってカフェーに行き、タエを店から連れ出す。タエに惚れていた竜五郎が二人の前に立ちはだかった。竜五郎の叔父・虎次(緒形拳)が仲裁に入りその場はおさまる。重蔵とタエと信介、三人の幸せな暮らしが始まった。しかしそれも束の間、東日鉱山で大事故が発生した。落盤によって坑道に水が溢れ大勢の朝鮮人鉱夫たちが溺れているという。水をすぐ下の坑道に抜けば鉱夫たちは助かるがオーナーの羽根沢(佐藤浩市)は人命救助より坑道を守ることが国家のためだとして救出策を講じようとしない。 【後編】2012年1月5日(木)19:00~20:54放送 タエ(鈴木京香)と信介(石田卓也)は、信介の幼なじみ、織江(邑野みあ)が泣いて見送る中、田川の街を離れる。タエが結核にかかり、療養所に入ることになったのだ。一方、信介は満州から帰った竜五郎(岸谷五朗)のもとにひきとられ、新しい生活を始める。信介は中学の音楽教師・旗江(伊藤歩)に憧れを抱くようになる。東京からやってきた旗江は奔放で情熱的な女性。同僚との恋の悩みを赤裸々に語る旗江に信介は心ひかれていく。そして、性への目覚めが信介をさいなむ。信介は自慰にふけってしまう自分を病気ではないかと思い悩むが、野球部監督・早竹先生(古田新太)の豪快な教示により悩みから開放される。ある日、竜五郎が何者かに散弾銃で撃たれる。対立するヤクザ・文治(ガッツ石松)率いる門映会の仕業だと確信した塙組の長太(浜田学)は単身殴りこみに行くが、逆に捕らえられてしまう。信介は、かつて重蔵と竜五郎の仲裁をした虎次(緒形拳)とともに長太の救出に向かう…。