咲坂都はタクシー運転手をしながら、失踪した夫の連れ子と暮らしている。ある日、都は客に乗り逃げされるが、ジョギング中の結城信一郎が男を捕まえてくれた。礼として送って行った結城家で、都は何度か結城の妻・雅代をホテルまで送ったことを思い出し、その事実を結城に伝えてしまう。後日、都は指名されて結城をタクシーに乗せる。翌日、木川田刑事が都を訪ねた。雅代が殺され、結城のアリバイを調べているというのだ。都の車にいたことが証明され、結城のアリバイは成立した。結城に引かれる都は事件の調査を開始。都に好意を持つ隣人・加治の協力を得て、雅代が通っていたカルチャースクールが怪しいと目星をつける。だが直後、結城が妻の不倫相手とされる秋間を殺してしまう。雅代殺害事件の真相を秋間に問い正しているうちに殺してしまったということだった。都は一人になってしまった結城の息子・佳彦を案じ、自宅で面倒を見ることにした。