横山秀夫サスペンス「逆転の夏」
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不運にも殺人を犯してしまった男が、1本の電話によって再び迷い込む心の闇を描く
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不運にも殺人を犯してしまった男が、1本の電話によって再び迷い込む心の闇を描く
清掃サービス会社に勤める山本洋司は、かつては将来を嘱望されたエリート証券マンで、愛する妻・静江と幸せな家庭を築いていた。が、13年前、誘惑に負けて関係を持ってしまった女子高生から恐喝され、過って殺人を犯してしまった。事件直後に出産した静江とは服役中に離婚が成立、刑期を終え出所した山本は、罪の意識に苛まれながら地道に働いている。父親の友人を名乗り、身元引受人となってくれた及川を通じ、静江と息子へ仕送りする事だけが唯一の生きがいとなっていた。そんな山本のもとに、謎の男から「ある人物を殺して欲しい」と電話が入り、銀行口座には前金と称した大金が振り込まれる。自分と同じように騙されて援助交際したために恐喝されているという男の依頼を、初めは拒絶するものの、電話や送金は繰り返され、山本の心を激しく動揺させる。そんな中、仕事のミスをきっかけに過去の秘密が職場で公となり追いつめられた山本は、苦労をかけてしまった静江と息子を楽させたい一心で、徐々に誘惑へと駆られていく。