恋する京女将 音姫千尋の事件簿
京都の茶屋の女将・音姫千尋が恋人の巡査・山田一郎と共に殺害容疑を掛けられた舞妓の疑惑を晴らそうと捜査に挑む
京都の茶屋の女将・音姫千尋が恋人の巡査・山田一郎と共に殺害容疑を掛けられた舞妓の疑惑を晴らそうと捜査に挑む
音姫千尋は京都のお茶屋の女将。舞妓になりたい一心で25年間わき目もふらず芸に打ち込んできた。しかし、襟替えを間近に控えた君葉は芸に身が入っていない。千尋は大女将・静枝から君葉は恋に悩んでいるといわれ戸惑ってしまう。千尋自身も15歳も年下の新米巡査・山田一郎と恋愛真っ最中で、悩みがあったからだ。二人はお互い惹かれ合っているものの、千尋がこの街で有名人である為、人目をはばかる会い方しかできないのだ。そんなある日、千尋と一郎が人目を忍び、早朝デートをしていたところ、千尋の馴染みの客で京染司「竹村」の社長・征治の死体を発見する。征治に言い寄られていた事や、現場に置いていた根付けの遺留品から警察は君葉に疑いをかける。君葉の無実を信じる千尋は、征治の妻で帯デザイナー・ゆかりの悲しみを気遣いながらも、犯人探しを開始。そして、千尋は征治に金を払うようせびっていた元恋人・五月の居場所を突き止めるが…。