外科医零子1「ハートの記憶」
女性外科医・水色零子が医療現場を舞台に起こる憎むべき犯罪を追うヒューマンサスペンスドラマ
女性外科医・水色零子が医療現場を舞台に起こる憎むべき犯罪を追うヒューマンサスペンスドラマ
アメリカで心臓移植のキャリアを持つ東都医大外科医・水色零子は、手術室でドナーの心臓到着を待っていた。入院中の副部長・副島に代わり、急遽心臓の移植手術を行うことになったのだ。しかし移植用の心臓が院内で強奪された。迎えに出た医師は撲殺され、心臓を運んでいた移植コーディネーター・高梨も襲われる。零子も院内を捜索中に不審者に殴り倒されたのだった。3ヵ月後、医院を営む父・重吉と暮らす零子の元に朝倉みゆきという少女が訪れ、盗まれた心臓は自分の体に移植されたと告げる。法律上移植が禁じられている年齢のみゆきは、心臓が盗まれた日に移植手術を施されていた。みゆきの「心臓を返したい」という激しい思いに圧倒された零子は検査を実施するが、みゆきに移植した心臓と盗まれた心臓は別物であることが判明した。脳死者から摘出された心臓の移植可能時間から、みゆきと零子は違法な移植手術が行われた病院を探し始める。その頃、みゆきは今まで見たことのない場所や若者とその家族が談笑する光景が見えるようになったことを零子に告白する。零子はそれを心臓の記憶だと推測、事件を解決する鍵となるかもしれないと、その記憶に心を沿わせるようみゆきにアドバイスする。一方で高梨がみゆきの心臓移植に関わっていたことが発覚、零子が高梨と接触するものの、翌日高梨は殺害されてしまう。さらに、零子らを尾行する車両が来世光臨教という宗教団体の所有物であることが判明した。