外科医零子3「ハートの時効」
女性外科医・水色零子が医療現場を舞台に起こる憎むべき犯罪を追うヒューマンサスペンスドラマ
女性外科医・水色零子が医療現場を舞台に起こる憎むべき犯罪を追うヒューマンサスペンスドラマ
横浜厚生病院で働く外科医・水色零子(財前直見)は幼なじみの刑事・千太郎(石黒賢)に呼び出されて食事を共にしていた。千太郎は零子に熱烈にプロポーズするが、まだそんな気持ちになれない零子はとまどう。と、零子の携帯が鳴った。大動脈瘤の手術を控えた患者・名取(岡本信人)が姿を消したというのだ。零子が飛び出して行くのとほぼ同時に、今度は千太郎の携帯も。黒田実(深水三章)という男が殺された事件の連絡だった。名取は程なく路上で倒れているところを発見される。やがて手術を控えた名取が零子にとんでもないことを告白した。黒田という男を殺して来たというのだ。黒田は26年前に資産家の及川という男を殺した時の仲間だという。名取は手術が終わったら自首するつもりだと零子に話した。零子が執刀した名取の手術は難しいものだったが、名取の力強い「生きる意志」も手伝い、みごとに成功する。千太郎の姉・万紀子(原日出子)が脳腫瘍で倒れ、運び込まれてきた。助けてくれと言う千太郎に、零子は、手術部位が難しく自分の手には負えないが世界で一人だけその手術ができる医者がいると話す。超多忙でアメリカと日本を行き来しているその医者・都築(村井国夫)は零子の恩師でもあった。都築は零子が助手につくのを条件に万紀子の手術を引き受ける。零子は病室で名取が声を荒らげているのを聞く。名取の唯一の血縁である甥・植松久(阿部サダヲ)が、自首するという名取に、そんなことはやめてくれと頼んだのだ。