フリーライターの赤嶺マリーは、沖縄県の石垣島で取材中、東京から来 た神木という男性の突然死の現場に遭遇した。死因に疑いを持った石垣 署の刑事は、那覇まで来ていながら、何故か同行しなかった神木の妻・ 涼子から事情聴取した後、行政解剖をする。一方マリーは、ホテルのコ テージで、神木の弟・秀次達が、涼子が神木に飲ませていたカプセル薬 が突然死の原因だと、彼女を責めている光景を目撃し、不審を抱く。そ こで、彼女は東京の出版社の編集部員・守屋に石垣島での一件を報告 し、涼子の身辺取材を始めた。調べるうちに、涼子がこれまでに３度結 婚していて、前夫２人も病死していた事、更に、その２人の死因も今回 の神木と同じような状況だった事が、遺族や関係者の話で判る。その上 彼女が神木に多額の保険をかけていた事も判明した。その頃、石垣総合 病院の医師も神木の死因を不審に思い、専門の医師に検査を依頼してい た。