棟居刑事シリーズ「花の狩人」
過去に妻子を殺された刑事・棟居が、心の傷と戦いながら殺人事件の謎に迫る!
過去に妻子を殺された刑事・棟居が、心の傷と戦いながら殺人事件の謎に迫る!
料亭「くら満」の仲居・浅羽里子が自宅で刺殺され、第一発見者である里子の婚約者・諸橋謙治に嫌疑が掛けられた。警視庁捜査一課の棟居弘一良は那須キャップの命令で、配属されたばかりの新米刑事・瀬川明美とコンビを組んで捜査に当たることになった。現場から押収された勢家物産の社章が、社長の娘婿で秘書室長の勢家陽一のものと判明、棟居は陽一と里子が男女の関係にあったと推測する。また棟居が押収した里子の私物から、陽一の妻・美奈子と里子が高校時代の同級生であったことが判明した。さらに聞き込みの結果、陽一が高校時代から二人と知り合いであったことが判明、陽一も里子との不倫関係を認めた。明美は陽一に嫌疑を掛けるが、その頃、諸橋が傷害の現行犯で逮捕され、取調べ中に里子殺しを自供してしまう。