埼玉県警黒瀬南署、旭町交番に勤務する巡査、島野順平（平田満）は無 遅刻、無欠勤の優秀な警察官のわりに、出世を拒み、昇級試験を受けな いという変わり者。しかし周囲の信頼は厚く、島野と同期の警部補、真 壁謙介（柴俊夫）も一目置いている。そんな島野に突然の不幸が襲う。 娘の由利（久保麻衣子）が死体で発見されたのだ。 事件を担当することになった真壁は、ビデオジャーナリストの相場洋二 （畠中洋）の情報から、由利のボーイフレンド、西野孝司（奈良本浩 樹）を逮捕する。孝司は県警の西部総括本部長、根元喜一郎（藤木孝） の息子、喜久男（平野良）と同じ学校に通っていた。調べから孝司が事 件当時、覚せい剤を使用していたこと、由利の担任教師、森田礼子（寺 島しのぶ）と付き合っていたことが判明するが、証拠不十分で釈放され る。そんな折、事件のショックから島野の妻、芳江（弥生みつき）が自 殺する。 芳江の初七日を終えたある日、真壁のもとにパトロールに出た島野が拳 銃を持ったまま姿を消したとの情報が入る。真壁は孝司を保護する措置 をとり、島野を追う。その頃、島野は礼子のマンションを訪ね、意外な 証拠を聞き出すことに成功する。 やがて孝司が溺死体で発見される一方、真壁も真犯人に迫りつつあっ た…。