海外で肝炎に感染したか、温泉のお湯などでレジオネラ菌に感染した可能性があるかを確認します。レジオネラ菌は発症すると、肺炎を起し、適切な治療を行わないと死亡することもあります。
鳥を仲介して移る病気もあります。例えばオウム病。インコやオウムなどの鳥から、「クラミジア」に感染して起きる肺炎の一種で、感染後、1週間〜2週間程で発症する特徴があります。こうした問診で、他の症状が合併していたら、単なる感染症ではなく、他の病気を視野に入れた検査などが行われます。例えば、1ヶ月以上の微熱が続き、全身の疲労感や激しい倦怠感があるときは、肝炎の疑いがあります。血液検査、GOTやGPTの値が上昇していることで確かめられます。こうした肝炎を放置しておくと、肝がんへと進んでしまします。もしも、肝がんが発見されたら、切除療法などでがんを取り除く治療が行われます。がん細胞を超音波のメスで慎重に切り取っていきます。これが取り出された肝臓のがん細胞です。その他にも、1ヶ月以上も微熱に咳や痰がある場合は肺がんの疑いが出てきます。腫瘍による発熱、腫瘍熱です。これは気管支鏡で見た肺の内部です。肺の奥のほうへ入っていくと、このような白くなっている細胞があります。実は、これが肺がん。CTスキャンによる検査を行います。こちらでは原因不明の発熱に関して、CTスキャンで検査をしています。これが、CTスキャンによる映像。ご覧のように白い影が肺に見えます。肺炎、更には肺がんの可能性もあります。「たかが熱」、とあなどってはいけません。陰に命をおびやかす恐ろしい病気が潜んでいることもあります。
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