皆さんは、排便障害という障害があるのをご存知でしょうか?事故やひどい便秘などが原因となって、2〜3週間も便が排泄されず、肉体的にも精神的にも、大きな負担を強いられる障害です。しかも、長期間、便を貯めておく事は、大腸がんのリスクにもつながります。排便障害の治療は、通常、浣腸とマッサージ。3時間以上かけて、大腸の中を空にしていきます。治療にかかる長い時間を短縮するため、現在注目を集めているのが、虫垂に浣腸液の入り口を作る「盲腸ポート」です。手術によって、浣腸液の通り道となるカテーテルを虫垂に差し込みます。この時、虫垂をカテーテルと一緒に盲腸の内側に入れ込みます。こうすると、何と虫垂が逆流防止弁の役割を果たすのです。カテーテルのもう一方の端を、おなかの表面に固定させ、浣腸液の入り口となります。浣腸液が盲腸に注入されると、わずか、15〜30分でスッキリ排便。使わない時は、フタを閉じておくため、お風呂に入ることもできるんです。アメリカでは、過去10年間に3000人がこの手術を受け、合併症などの報告は一件もありません。日本でも、すでに30人が受けた「盲腸ポート」の手術。注目されつつある、最先端医療です!
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