三百年目の女将の涙~箱根奈良屋の灯が消える~
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開業300年の歴史を誇る老舗旅館の閉館を追います
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開業300年の歴史を誇る老舗旅館の閉館を追います
日本を代表する行楽地、箱根の「奈良屋旅館」。開業以来300年の歴史があるこの老舗旅館が2001年5月20日、閉館しました。業績は順調に伸びていたにもかかわらず閉館することになった引き金は、相続税と財産分与という極めて世俗的な問題でした。閉館後は売却されてリゾート施設に生まれ変わるため、すべてが取り壊されることになります。文化財に指定された建物も、1万5000坪もの広大な庭園も、そこにあるソメイヨシノの老木も…。現在の主人夫妻は建物を遺そうと文化庁などとも掛け合ったが、答えはNO。再就職先を求める従業員達。最後の1泊を求める客。5月20日午前10時、哀しみを胸に秘め笑顔で最後の客を送り出せるのでしょうか…? 箱根の歴史と伝統そのものの「奈良屋旅館」。最後の日々と人間模様を、箱根の春から初夏への美しい自然のうつろいの中に、記録するドキュメンタリーです 。