
- 2015年11月4日放送 #236 「華麗なるヴィンテージ船の祭典〜モナコ・クラシック・ウィーク〜」
- カジノやF1レースの開催で知られ、ヴァチカンに次いで世界で2番目に小さな国、モナコ公国。海を愛する王のもと、海洋国家として、またリゾート大国として比類なき発展を遂げてきた。そんな世界中の憧憬を集めるモナコ公国で、2年に1度クラシックヨットレースを中心としたイベント、“モナコ・クラシック・ウィーク”が開催される。主催するのは、アルベール2世大公を代表とし、世界で最も入会が難しいとされる、「モナコ・ヨットクラブ」。2015年に開催されたその華麗なる海の祭典に密着し、迫力あるヨットレースを中心に、船や海にまつわる様々なコンクールや2014年に新築された「モナコ・ヨットクラブ」のゴージャスな施設などを3週にわたり紹介する。〝モナコ・クラシック・ウィーク“開催中のモナコ港のハーバーは、1885年にイギリスで造船されたという歴史あるヨットをはじめ、世界中から100艇を超えるヴィンテージヨットやクラシックボートが集結し、まるで100年前にタイムスリップしたかのようなノスタルジックなハーバーへと変貌する。アルベール2世大公をはじめ、甥のピエール・カシラギ氏(カロリーヌ妃の次男)など公室関係者もホストとして、またクルーとして参加し、このイベントに花を添える。中でもピエール・カシラギ氏は、世界に4艇しか残っていない伝説のヨットのひとつ、「TUIGA(トゥイガ)」にクルーとして乗り込み、青年公族として果敢にレースに挑戦。夕方、その日のレースが終わるとクラブ前では華やかなパーティーが繰り広げられる。様々な国から集まったヨットマンたちは、互いの健闘を称えあいながらシャンパンを酌み交し、ハーバーはヨットマンたちの社交場となる。また、1910年にアルベール1世によって建立された海洋博物館と水族館も紹介。まるで美術館のような館内は、世界中の海を探索・調査し、今日の海洋大国モナコの礎を築いた大公の海への探究心に溢れていた。