
- 2015年9月23日放送 #230 「ロシアの大河・エニセイを往く ~ノリリスクから北極圏を過ぎ トゥルハンスクへ~」
- モンゴルを源流とし、北極海に注ぎこむ全長約5,500kmのロシアの大河・エニセイ川。
今回はこの大河をクルーズ船「アレクサンドル・マトロソフ」で遡る船旅をご紹介します。旧ソ連軍の英雄の名を冠した船は、1954年にドイツで造船されました。エニセイ川でのクルーズは、川の氷が完全に解ける6月末頃から初雪の降る前の8月末までしか遂行されないという貴重なものです。出発地は、人口が10万人を越える都市としては世界で最も北に位置する街、ノリリスク。2001年より閉鎖都市に指定され、ロシア人でさえ訪問許可が必要とされる、知られざる大都市を散策。そしてエニセイ川のほとりにある街、ドゥディンカを訪問。北極海に通じる港を持ち、かつて木材基地として栄えた小さな町です。続いての寄港地、イガルカでは地下10メートルの所にも展示室がある永久凍土博物館を深夜に訪れます。翌日には北緯66度線(北極圏)を通過し、クラスノヤルスク地方で最も古いと言われる町、トゥルハンスクへと向かいます。ゲストはクルーズを通してロシア人でさえもめったに訪れることのない、この地の歴史や風土に触れ、シベリアの短い夏を満喫します。