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地球バス紀行

毎週火曜22時オンエア

人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。

2012年6月5日 O.A.

#60 マドリード発
太陽と情熱の三都巡り

スペイン

地図

今回は太陽と情熱の国・スペインの三大都市をバスで横断します。

旅の始まりはスペインの首都、マドリード。町の中心にある広場は、朝早くから大賑わい。バスステーションも広く、たくさんの旅人たちで溢れていました。

まずは、旅人からすすめられたクエンカの旧市街を訪ねてみることに。そこは断崖絶壁の上に佇む街。なかでも有名なのが“宙づりの家”と呼ばれる崖っぷちに建てられた家。ベランダなんて崖からはみ出していて、谷底に落ちてしまいそう。坂道が延々と続く街の中で、街中に鉄柵を張り巡らせることで、地元の人々の安全を守っている鍛冶職人の親子にも出会いました。

次に向かったのは、スペイン第三の都市・バレンシア。 異国情緒が漂うバレンシアの街をぶらり散歩してみる事に。風情のある建物の中に入ってみると、何と、そこは市場。バレンシア市民の台所で、陽気なパエリア職人にも出会いました。バレンシアはパエリア発祥の地という事で、本場の味も堪能。代々伝わるパエリア作りの極意も教えていただきました。

続いて向かったのはバルセロナ。途中、バスの中で生まれ故郷へ向かう青年と出会いました。今日は、故郷で祭りも行われると聞いて、途中下車してみる事に。青年の故郷は地中海の小さな街・ラメトリャ・デ・マール。ご自宅にも招かれ、地元ならではの、あたたかいもてなしを受けた後、いよいよ祭りへ。
大きなお面を被った子供たちが楽団と共に地中海の沿岸を練り歩く。陽気な街の人たちと触れ合いながら、祭りを存分に楽しみました。

そして、翌日、旅の最終目的地、バルセロナに到着。芸術の都で、偶然、出会った彫刻家にご自宅で地元料理をご馳走になった後は、バルセロナの象徴、サグラダ・ファミリアへ。天才ガウディが情熱を注いだ巨大な教会。その素晴らしさに感動。さらに地元の人々の、サグラダ・ファミリアへの想いに触れることができました。