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地球バス紀行

毎週火曜22時オンエア

人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。

2012年5月29日 O.A.

#59 カサブランカ発古都の迷宮巡り

モロッコ

地図

今回の舞台はアフリカ大陸の北に位置する、モロッコ王国。ヨーロッパの雰囲気が強く漂うカサブランカの街中から、学生たちの街メクネス、古代の迷宮のようなフェズの街、そして豪快な漁師たちで活気づく港町タンジールに向かいます。

出発地、カサブランカを出て、フェズ行きのバスに乗った旅人。バスの乗客の勧めで、まずは古都メクネスで、途中下車。女優を夢見る女子高校生の案内で、メクネスの若者たちのデートスポットという美しい湖と、夕焼けに染まる古きよきメクネスの街に酔いしれます。次に降り立ったのは、今から約1200年前に出来たモロッコ最古の街と言われるフェズ。古代の風情を今も伝える旧市街は、車も通れないような細い道の周りを城壁が囲んだ、まるで迷路。迷路の中から現れるのは、芸術家や職人たちの工房。フェズの風景を描き続けている画家や、伝統の布を織る少年と語らいます。
最後の目的地は、港町タンジール。タンジール随一の腕と言われる漁師の船に乗せてもらい、伝統漁法での漁にチェレンジ。漁の後は、新鮮な魚に舌鼓を打ちます。
バスの中でも街中でも、気さくに声をかけてくるモロッコの人たち。モロッコの日差しのような和気あいあいとしたバス旅をお楽しみに!