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地球バス紀行

毎週火曜22時オンエア

人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。

2012年4月17日 O.A.

#53 リスボン発大陸最西端 ロカ岬へ

ポルトガル

地図

今回の舞台はリスボン。リスボンは「七つの丘を持つ町」と呼ばれるほど、坂が多く、路線バスが市民の足です。そんな路線バスを乗り継ぎ、郷愁あふれる町並みを巡ります。
早速24時間有効チケットを購入し出発。このチケットは、バスだけではなく路面電車やケーブルカーにも使用できるという便利なチケットです。目指すは、リスボンで最も古い街並みが残る一角。車窓から見える石畳の坂道やお洒落な街並みに目を奪われます。途中下車して街を歩いていると、共同洗濯場を発見。湯船みたいな大きな水槽で洗濯をしながら、大勢のおばさんたちが井戸端会議に精を出していました。昔ながらの暮らしが残るリスボンの古い街並みに、なんだか懐かしい気分になりました。
「泥棒市」では、ホステルの経営者ウォルターさんに出会いました。ちょうど宿を探していたので、彼の宿に泊まることになりました。そこでは色んな国の若者たちと夕食を共にし、貴重な時間を過ごすことができました。
バス停で出会ったアナさんは、偶然にもファド歌手。後日ファド酒場で歌を披露して貰うことになりました。ポルトガルの魂といわれる"ファド"。アナさんの歌声に時を忘れ、夜遅くまで酔いしれました。
旅の最終日は、ユーラシア大陸の西の果て、ロカ岬に到着。大西洋に沈む夕日を見つめているとサウダーデで胸がいっぱいになりました。