地球バス紀行トップへ戻る

地球バス紀行

毎週火曜22時オンエア

人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。

2012年1月31日 O.A.

#42 九龍発東洋の真珠を巡る

香港

地図

旅の舞台は、香港。人口は700万人。アジアを代表する世界都市の一つで、中国の特別行政地区。今回は、縦横無尽に走り回る香港名物2階建てバスの旅。観光では決して見ることの出来ない香港の素顔に迫ります。

九龍
日本から飛行機で5時間、香港国際空港に到着。空港を出ると目の前にはバスターミナル。早速、バスに乗り、まずは香港最大の繁華街"九龍"を目指します。
1時間後、九龍に到着。通りを歩いていると、熱心にバスの写真を撮る一人の男性に出会いました。実は彼は、香港バスの模型店を経営するオーナー。休憩時間になると通りに出て、バスの写真を撮っているそうです。そのまま店を案内してもらい、さらには香港バスのうんちくも聞かせて頂きました。

西頁
次は、九龍を出発し西頁を目指します。出発するとすぐに、バスは山の中へと入って行きます。そして、街を見下ろす高さまでくると、今度は一気に街の方へと下って行きます。まるでジェットコースターに乗っているようなスリル満点の路線でした。そして辿り着いた先が西頁。
海鮮料理屋が軒を連ねる通りへとやって来ました。店の前には生け簀が並び、日本では見られない変わった魚がたくさん泳いでいます。ここでは、生け簀から食べたいものを選び、料理してもらうシステム。香港グルメを食べ尽くしました。

ランタオ島ダイオウ
香港のベニスと呼ばれるランタオ島を目指します。のどかな海岸線を走ること1時間。ランタオ島ダイオウに到着。ダイオウには杭を立てて作られた水上家屋が密集しています。村のお年寄りは、ダイオウには香港の昔ながらの風景や暮らしが残されているといいます。そんなランタオ島を隈なく歩き、古くから続く店を訪ねたり、水上家屋に住むお年寄りたちとの触れ合いを楽しみました。

香港島スタンレー
九龍から海底トンネルで、香港島へ向かいました。ショッピングセンターが密集する通りを歩いていると、一心不乱にスリッパを打つ、おばさんたちに遭遇。これは、ねじれた人間関係を解消するための縁切りの儀式。たくさんの人たちで賑わっていました。そして再びバスに乗り、香港の高級リゾート地スタンレーへ。騒々しさから一転、ゆっくりとした穏やかな時間が流れていました。