毎週火曜22時オンエア
人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。
ノルウェーの首都・オスロから、世界最大級のフィヨルド・ソグネフィヨルドを目指す。
まずは、オスロのバスターミナルから長距離バスに乗り、ノルウェーの森を抜けていく。道中、楽器を持つ少女たちに出会う。美しい細工が施されたヴァイオリンのような楽器。「ハーディングフェラ」というノルウェーの伝統楽器だという。彼女たちの通う学校があるセリヨールという町で演奏を聴かせてもらう。また、伝統楽器の工房を構える職人に出会う。
セリヨールを出発したバスはオーモートという停留所で休憩。近辺を歩いてみると、屋根に草が生い茂っている不思議な家々を発見。家主に尋ねると、ノルウェーの伝統的な家屋の特徴で、保温効果があるのだそう。さらに、鹿の角が飾られた家を発見。これから鹿猟に出かけるという猟師に出会う。残念ながら鹿は見つからなかったが、今年獲れたヘラジカ肉をごちそうになる。
バスを乗り換え、ノルウェーを北上。ハダンゲルフィヨルドの壮麗な景色を横に見ながら、フェリー乗り継ぎ場のウトネに到着する。この小さな村では、娘のために伝統衣装を作る母親に出会い、また、ノルウェー最古といわれるウトネホテルに宿泊。旅の疲れを癒す。 翌日、対岸のクヴァンダールからヴォスを経由し、いよいよソグネフィヨルドへ。フェリーに同乗した世界中の人々と共有するフィヨルドの雄大な景色。自然の神秘を感じる。