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地球バス紀行

毎週火曜22時オンエア

人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。

2011年11月29日 O.A.

#35 運河の都アムステルダム

オランダ

地図

今回の舞台は、オランダの首都アムステルダムです。アムステル川に築かれた堤防(ダム)という名が示す通り、この町は水と共に発展してきました。町の中心部には扇状に運河が張り巡らされ、17世紀には物流の拠点として東インド会社の本拠地にもなりました。同時に様々な民族や人種を受け入れ、多種多様な文化を築いてきた町には自由を尊重する精神が宿っています。そんなアムステルダムの町を路線バスに乗って巡り、自由を愛する人々と出会います。

 アムステルダムの繁華街でバスを待っていると、真っ白なカンバスを持って歩いている女性画家に遭遇しました。女性に連れられて、バスに乗って彼女のアトリエに向かいます。所せましと作品が並ぶアトリエには、女性画家の創作の熱意が宿っていました。アトリエのすぐそばには、自宅もありました。そこは運河の上に浮かぶハウスボート。彼女はそこに夫と2人の娘と共に暮らしていました。ハウスボートの中を案内してもらっていると突然、夫が釣り竿を出してきました。ハウスボートのベランダから釣り糸を垂らすとすぐに魚が釣れるというではありませんか。なんとも長閑で自由な暮らしぶりに接して、旅人も心地良い時間を過ごすことができました。

そのほかにも、アムステルダムの暮らしを謳歌する様々な人々との一期一会があり、旅の物語を紡いでゆきます。