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地球バス紀行

毎週火曜22時オンエア

人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。

2011年11月8日 O.A.

#32 マニラ発 列島縦断1500キロ

フィリピン

地図

今回の舞台は7107もの島々からなるフィリピン。旅は北部のルソン島にある首都マニラを出発し、サマール島、レイテ島を通り、ミンダナオ島の南部最大の都市ダバオを目指します。フィリピンの旅は、島を渡るのもひとつのバスでOK。なんとバスごと船に乗り、島を渡るのです。マニラからダバオまでの4つの島々1500キロを、長距離バスが駆け抜けます。

旅で最初に訪れるのは、ルソン島南部の都市レガスピ。富士山にも似た美しい活火山マヨンの麓の街を“ジプニー”と呼ばれる乗合バスで巡ります。レガスピを出発すると、いよいよ2つ目の島へ。マトノグ港からサマール島のアレン港へ、バスも一緒にフェリーで渡ります。
緑あふれるサマール島を南下すると、現われてくるのは全長2.6キロに及ぶ巨大なサン・ファニーコ橋。3つ目の島となるレイテは、日本が戦時中から深い関わりを持つ場所。バスで出会った人たちに導かれ、戦争の記憶が残る場所へ向かいます。
バスはレイテ島最南端サン・リカルド港から、フェリーでミンダナオ島へ。港町スリガオからおよそ400キロ南の大都市ダバオまで、一気に南下。ダバオでは南国フィリピンの特産ドリアンを味わい、旅の終わりに伝統を守り続ける先住民族に出会います。

美しい自然、多様な文化、優しい人々…温暖な気候を持つ南国フィリピンの魅力を感じる旅でした。