毎週火曜22時オンエア
人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。
今回の舞台は、東南アジアに位置するマレーシア・タイ。 首都クアラルンプールをスタートし、マレー半島を北へ縦断するバスの旅です。 旅の途中、マレーシアの自然や先住民族オラン・アスリの暮らし、そして世界遺産の街ペナンで生きる人々と触れ合いながら、タイの南部の街ソンクラーを目指します。
クアラルンプール
スタート地点は、マレーシアの首都クアラルンプール。
高層ビルが立ち並び、アジアを代表する大都市には
マレー人、インド人、中国人などいろんな民族が暮らしています。
クアラルンプールのバスステーションからは、
国内の主要都市だけでなく、隣国シンガポールやタイへ向かう国際バスも発着しています。
今回のバス旅は、国境を超えタイへ向かいます。
まずは、クアラルンプールから北に100キロ、マレーシア中央部に位置するタパーへ。
タパー
タパーに到着後、ドリアンショップの店員から
マレー半島の先住民族オラン・アスリの住む村が近くにあると聞き、
訪ねてみることにしました。
タパーのバスステーションからバスに乗り、
オラン・アスリの村があるバトゥ・スンビランブラスを目指します。
バスの中で偶然、オラン・アスリのおじさんと出会い、村を案内して貰いました。
さらに、仕事にも同行させて頂きました。
彼は、熱帯の森に入り、珍しい昆虫を捕まえ、それを売って生計を立てていました。
日本には棲息しない珍しい昆虫をたくさん見ることが出来ました。
ペナン島
ペナンに到着、世界遺産ジョージタウンの中心地インド人地区を歩いてみました。
そこで出会ったインド人が通うヒンドゥー寺院で祈りの時をすごしたり、金細工の店を訪問。
とても楽しい時間を過ごしました。
ペナン島はマレーシア国内では"食べ物天国の島"とも呼ばれているそうです。
屋台が連なるガーニードライブでは、一杯の麺に秘められた家族の物語に出会いました。
ソンクラー
マレーシアとタイの国境"ブキュ・カユ・ヒタム"で、マレーシアに別れを告げタイへ。
タイ南部最大の街ハート・ヤイで国境バスを降り、
そこからローカルバスに乗り換えてソンクラーを目指します。
ちょうどこの日、仏教徒の祭り"ロウソク祭り"が行われていました。
祖先を弔う何百人もの人々が灯すロウソクが輝き、とても幻想的な光景が広がっていました。