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地球バス紀行

毎週木曜21時オンエア

人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。

2016年8月11日 O.A.

#266 住みたい町全米No.1ポートランドを行く

アメリカ
地図

今回の旅先はアメリカ。常に“全米で最も住みたい都市”に選ばれるポートランドの人気の秘密を探ります。町は奇抜なサブカルチャーの宝庫。しかし、郊外に一歩足を踏み出すと、そこには、オレゴンの豊かな大自然が広がっていました。

旅のスタートは、ポートランドのダウンタウン。バスや路面電車などの公共交通機関が充実していて、車の渋滞が少なく空気がキレイ!町を歩いていると、若者に人気の店が並ぶノースウェスト23番通りにたどり着きます。革製品の店や帽子屋さんなどをのぞくと、店内でバンドが生演奏していたり、ビールやカクテルの無料サービスを実施中。ありがたくタダ酒をいただき、ほろ酔い気分で入った雑貨屋さんでは、女性オーナーからビンゴ大会に誘われます。いまポートランドの若者の間で、ビンゴが大人気です。

夜、ビンゴ大会が行われる店を訪ねると、たしかに若者だらけで、みんなビンゴに夢中。
ビンゴカードは1枚1ドル。客が購入した分が、そのまま賞金としてもらえます。日本では賭博行為ですが、ここでは合法なので挑戦!うまくいけば、ホテル代を稼げるんですが・・・

次の日は、ポートランドからバスで40分ほどの所にある景勝地・コロンビア峡谷(ルースターロック・ステートパーク)へ。高速道路沿いに、なんと100以上の滝があり、歩いて回ることができます。
バスの中で仲良くなったアーティストの若者に、アメリカで5番目の規模を誇るマルトノマ滝などを案内してもらいます。そして、「明日はバーベキューに行こう」と誘われ、再会を約束。

町に戻り、地元客で賑わうキッチンカーでベジタリアンフードに舌鼓。夕暮れの町を散策していると、バーらしきお店から激しいサウンドが・・・恐る恐る入ってみると、インディーズバンドがド派手なパフォーマンスを展開中。
実はポートランドには、数多くのライブハウスがあり、何千人とも言われる地元のミュージシャンたちが、しのぎを削っているそうです。
住みたい町に大自然にサブカルチャーに・・・ポートランドが見せる色んな表情に関心しつつ、ハードロックに身を任せます。

3日目は、アーティストの若者と一緒にバーベキューへ。ポートランドから南西に40kmの所にあるニューバーグという町にバスで向かいます。バーベキューの前に、クラフトビールの醸造所で一杯。今年の5月にオープンしたという気鋭のブルワリーだけあって、絶品のクラフトビールです。そこから1時間も歩いて辿り着いたのどかな農村地帯が、バーベキューの会場です。地元の農家や漁師たち100人以上が参加しての収穫祭でした。豚の丸焼きやオーガニック野菜のサラダなど、オレゴンの自然の恵みをいただき、旅を終えます。