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地球バス紀行

毎週木曜21時オンエア

人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。

2016年7月7日 O.A.

#261 デリー発 大河ガンジスの大祭へ

インド
地図

今回の舞台は神々の宿る国・インド。旅の出発はインドの浅草と呼ばれるチャンドニーチョークから。なんでも安く手に入るというマーケットでインド独特の民族衣装を拝見。スパイスマーケットで出会った主婦の自家製カレーを頂きます。 バスはガンジス河を北上、途中の職人の町メーラトではインドの国民的スポーツ、クリケットを楽しみました。旅の最後は、聖地ハリドワールで数千年に渡って続くインド最大のヒンドゥー教の祭りに。人々は、ガンジス河に祈りを捧げていました。

インドの浅草、チャンドニーチョーク通り・デリー

チャンドニーチョーク通りは買い物客で溢れていました。祭事品などの工芸品や民族衣装のお店が軒を連ねインド人の熱気がムンムンとしていました。結婚を前にしたカップルのウエディングドレス選びにも付き合いました。インドでは、恋愛をした後に両親のためにお見合いもして、結婚を迎えるのだそうです。

デリー市内巡り・スパイスマーケット

デリー市内をバスで巡り、カレー王国ならではのスパイス・マーケットを見物。
そこで出会ったスパイスに詳しい料理上手なお母さんから自家製の美味しいカレーをご馳走に、肉の味がする野菜を使ったベジタリアンカレーでした。

職人の町として栄えたメーラト

次に向かったのは、職人の町として古代より栄えてきたメーラト。
まず出会ったのは青空床屋さん、ご自慢のハサミを紹介してもらい、メーラトで有名なハサミ職人の町に案内してもらうことに。職人たちの真剣な仕事姿に出会います。お昼にはハサミ職人たちとカレー弁当を一緒に食べることに。そのそばで、クリケットで遊ぶ子供達に出会いました。インドの国民的スポーツと言われるクリケット。近くのクリケットのバット工場では、工場長にクリケットを教えてもらうことに。ルールが難しい!

ガンジス河の大祭・ハリドワール

聖地ハリドワールに到着、ここで行われるクンブメーラの祭りでは、ガンジス河で沐浴し、神様にお祈りをする何万人もの人々に圧倒されました。初めての沐浴も体験。一歳になった赤ちゃんの散髪の儀式や神輿に乗せられた神様の沐浴など、ガンジス河の神と人々が一つになる大事なお祭りのようです。日が暮れるとアールテイーと呼ばれる炎の儀式が始まり、たくさんの松明の炎から人は、生きる力を得ているようでした。ガンジス河はインドの人たちの心のふるさとのようです。