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地球バス紀行

毎週木曜21時オンエア

人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。

2016年2月18日 O.A.

#245 テヘラン発 絶景峠を越えてカスピ海へ

イラン 前編
地図

近代都市・首都テヘラン

今回の旅先は、経済制裁の解除で世界の注目を集める中東・イラン。
その首都テヘランを出発してイラン北限にあるカスピ海を目指す壮大な旅を2週にわたってお届けします。旅の始まりは、テヘランの町めぐりから・・・。

世界遺産・ゴレスターン宮殿

テヘランで唯一の世界遺産でもあるゴレスターン宮殿はカラフルなタイルを使った細密なモザイクで覆われ、ペルシャとヨーロッパの様式が融合した不思議な雰囲気を持つ建造物。内部に一歩足を踏み入れると、そこには全面鏡張りのギラギラの空間が。ペルシャの王様が愛した絢爛豪華な世界に圧倒されます。

エネルギッシュな庶民の生活空間・サルチェシュメ地区

宮殿を後に向かうのはテヘランの古い下町。魚屋のおやじさんの見事な客引きの技に引き込まれたり、伝統のパン工房で薄いパンをあっという間に焼き上げる職人達の仕事に見入ったり。100年前からあるという、紳士靴専門の店がズラリと並ぶ一角ではお店に招かれてイラン産最高級紅茶とお菓子をいただき、イランの人びとのもてなしの心に触れます。

新名所・ミーラードタワー

ホテルを確保したら再び夕方の町へ。市内バスに乗って、テヘランの新名所だという世界第6位の高さを誇る電波塔・ミーラードタワーに向かいます。最寄りのはずのバス停からなぜか1時間以上も歩いてようやくたどり着き、エレベーターで高さ284メートルの展望台へ。そこには想像もしなかったほど近代的な巨大都市テヘランのパノラマと、隣国アゼルバイジャンまで連なるという大山脈、アルボルズ山脈の偉容が広がっていました!

アルボルズ山脈を超えてカスピ海へ

山脈越えの道は、イラン人も憧れの絶景ルートだとおすすめされ、さっそく長距離バスに乗り込みます。テヘランを離れ、向かうはアルボルズ山脈の北側に広がる世界最大の湖、カスピ海。旅の続きは翌週をお楽しみに!