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地球バス紀行

毎週木曜21時オンエア

人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。

2015年12月24日 O.A.

#238 ソフィア発 歴史街道を行く

ブルガリア
地図

今回の旅先はバルカン半島の国ブルガリア。主都ソフィアを起点に世界遺産・リラの僧院や、かつてのブルガリア王国の古都ヴェリコ・タルノヴォを訪ねる歴史街道をたどる旅です。

主都・ソフィア

ブルガリアの首都ソフィアは古代ローマ時代にはすでに都市が築かれていた古い町。中心部には、大昔から湧き続けている温泉水の給水場があり、今もお茶や料理など生活用水として使うために大きなボトルを携えて訪れる市民の足が途絶えません。「バルカン半島いち美しい」と言われるアレクサンドル・ネフスキー寺院を見たり、ブルガリアの国民食であるチーズパイ、バニツァとヨーグルトのセットを味わったり、初めてのソフィアを満喫。

世界遺産・リラの僧院

ソフィアで出会ったマジシャンのすすめで、ブルガリアの人びとの心の拠り所になっているというリラの僧院に行く事に。ソフィアから1日1本だけ出ているリラの僧院行きのバスに乗って、南に120km。バルカン半島最高峰のリラ山脈の北西にある僧院では、修道士のすすめで宿坊に泊まることに。僧院に安置されている、ブルガリア正教の最重要聖遺物「聖母子像オセノヴィツァ」も紹介します。

ブルガリア王国の都・ヴェリコ・タルノヴォ

次に向かうのはソフィアから東へ230kmにある古都ヴェリコ・タルノヴォ。川沿いの斜面に古い家並みが連なる旧市街の風情を楽しみ、銅食器の職人が働く工房をのぞいておいしいブルガリアコーヒーをごちそうしていただきます。旅の最後は中世200年間にわたって第二ブルガリア王国の王宮が置かれた要塞跡の丘に登り、夕日に照らされた町の美しい景色と出会います!