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地球バス紀行

毎週木曜21時オンエア

人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。

2015年11月26日 O.A.

#234 ローマ発 古き良き時代の名残を探して

イタリア
地図

旅の始まりは永遠の都ローマから。まずは、市内観光に出発。映画「ローマの休日」でお馴染みのスペイン階段には階段が見えないほど人がビッシリ。その後、サン・ピエトロ広場に向かいます。圧倒的な存在感を誇る世界最大の大聖堂「サン・ピエトロ大聖堂」に感動。いざ中へと・・思いきや、大聖堂の中に入るには長蛇の列に並ばなければ・・・・、と中へ入るのを断念、人ごみを避けるように路地裏を歩いていると、バイクに乗る青年と出会います。その、青年一押しの絶景があるとの事、彼のバイクで連れて行ってもらえることに!青年とバイクでタンデム、ローマの歴史ある町並みを味わいます。連れられてきたのは、マルタ騎士団長の館。大きな門戸に開けられた直径2センチほどの小さな鍵穴、その穴の中を覗きこむと・・・・、そこにはとても美しく優雅にたたずむ、サン・ピエトロ大聖堂が見えました。イタリア人の遊び心たっぷりの独創的な絶景を満喫!そして、更に興味深い情報をゲット。なんと!若返りの秘薬を販売しているお店があるというのです。早速バスに乗り教えてもらったお店へ向かいます。そのお店とは、修道院で作られた品物を販売しているお店だったのです。そこで販売されていた秘薬とは、グラッパと薬草で調合し作られたエリクサーと呼ばれるリキュール・・・?さまざまな効力が・・・?疑いつつもその1つを試し飲みです。その効果のほどは一体!?更にお店の販売員の人から、昔風の黒いドレスを着た不思議なスカンノという町があると聞き、目的地をスカンノとしてローマをあとにします。

古き良き生活が残るスルモーナ

バスでスカンノへ行くには途中スルモーナで乗換が必要と聞いて、ひとまずスルモーナへと向かいます。バス車内で情報収集をしていると、スルモーナは赤ニンニクで有名な町であると知り期待を膨らませます。スルモーナは古き佇まいが残る山間の町。赤ニンニクの他にもコンフェッティという砂糖菓子が有名な町です。さっそく赤ニンニクを求めてぶらりと街歩き、するとニンニクの倉庫を発見!そこには52個のニンニクからなる三つ編みがありました。この町では魔除けとしてもニンニクが昔から使われているのです。その後、倉庫にいた農家さんのお宅にお邪魔して、絶品の赤ニンニクに舌鼓!古き良き風習を今も大事にする生活がありました。

黒い伝統衣装が今も残るスカンノ

スカンノからバスで約1時間スカンノの町を目指します。いくつもの山を越えて到着したスカンノは標高1000m程の場所に位置する小さな町。町並みはまるで中世にタイムスリップしたような古き佇まい。この町独自の黒い伝統衣装を今も着続ける老女と出会い、服に込められた祖先の思い出や家族への誇りに触れます。最後は、黒いウエディングドレスを着た結婚式のパレードに遭遇、スカンノの尊い文化に心が揺さぶられます。